便秘に悩む人は、高齢になればなるほど増える傾向にあります。とはいえ、若いから無縁だとも言い切れないのが便秘のむずかしいところ。幼い子供でも便秘に悩まされている人は、一定数存在しています。むしろ、あまり慢性化しないだけで一時的な便秘については大人以上に多いという見解もあるほどです。
1分でわかる!!あなたの便秘タイプ診断
以下のいずれかに該当したらyesをクリック
- 最近寝不足である
- 暴飲暴食をした
- 最近野菜を食べていない
- 肉類など最近食べすぎた
以下のいずれかに該当したらyesをクリック
- 高齢者
- 多産婦
- 食事量の少ない人
- 最近運動不足である
以下のいずれかに該当したらyesをクリック
- 性別は男である
- 性格はまじめで神経質だ
- 気が弱い方である
- 几帳面である
以下のいずれかに該当したらyesをクリック
- 出産や子宮摘出手術の経験のある人
- 便が非常に硬くなる
- 水分をあまり摂らない
以下のいずれかの薬を服用している場合はyesをクリック
- 胃潰瘍の薬
- 抗ガン剤
- 制吐薬(せいとやく)
- 痛み止め
- 咳止め
- 抗うつ薬
- 抗パーキンソン剤
- 降圧剤
- 前立腺肥大症治療薬
おめでとうございます!!全て「no」だったあなたは今のところ便秘の諸症状は現れていません。ですがいつ便秘に悩まされるかわかりませんので、念のため下記の記事に目を通しておくことをオススメします。
急性便秘
弛緩性便秘
けいれん性便秘
直腸性便秘
器質性便秘
医原性便秘
小さいうちから便秘が慢性化してしまうと、生涯にわたって付き合わなければいけなくなる可能性もあります。子供のうちの便秘は早めに改善しておきましょう。
子供の便秘の原因
大人の場合、便秘のなりやすさに男女差があるのは、筋肉量の差による部分が大きいです。スムーズな便通のためには腸の筋肉のはたらきが欠かせないので、どうしても男性より筋力が劣る女性は便秘がちになってしまうわけです。
子供が便秘になりやすいのも、メカニズムは同じです。まだまだ体が未成熟ですから、やはり筋力が充分にあるとはいえません。そのためいきむときに力が足りず、性別にかかわらず便秘になりやすいのです。
また、子供は大人よりも汗をかきやすいので、水分が足らず便が硬くなってしまうのも便秘の原因のひとつといえるでしょう。おまけに幼いうちはまだ「喉の渇き」という感覚を理解できていませんので、ふつうに過ごしているだけでも水分不足になりがちです。
そのほか、近年は昔にくらべて子供の生活習慣がかなり大人に近くなっているというのも、便秘の原因だと考えられています。偏った食事をとったり寝る間際まで携帯ゲーム機やスマートフォンをいじる習慣があったりすると、腸機能に不具合が出やすくなります。大人も子供も、不規則な生活習慣によって便秘になりやすいのは一緒だと覚えておきましょう。
子供の便秘を改善するポイント
バランスを考えて食事内容を見直す
便秘の原因が食事内容である場合には、完全に親の責任です。 大人が好きなものを好きなだけ食べたとしてもそれは自己責任ですが、子供は自分で食事内容をきめることはできません。栄養バランスを考慮して適切な食事をあたえることは、親の重要な義務といえるでしょう。
どうしても子供は肉類や揚げ物を好むものですが、体質的に日本人の体は脂っこいものを消化するのにさほど向いていません。穀類や野菜もバランスよく食べさせましょう。とくに、インスタント食品や出来合いの惣菜を出すことが多い場合は要注意です。ああいった食品は長時間保存できるように、油分や塩分が多く含まれているからです。共働きで忙しいと手軽な食品に頼りたくなるのは仕方のないことですが、納豆やサラダなどを添えてバランスを配慮しましょう。
また、食の細い子供の場合には、食物繊維を多く摂らせて便のカサ増しをするのも有効です。といっても、豆類やきのこ類などは好きではない子供も多いはず。子供の便秘対策には、ヨーグルトやフルーツを積極的に食べさせるのがおすすめです。フルーツには水分も多いので、水分不足対策にもなります。
生活習慣を見直す
根本的な便秘解消を図るのであれば、なにより生活習慣の乱れを解消することが最重要です。どれだけほかの部分に気を配っても、生活が不規則では体は適切にはたらいてくれないからです。
とくに子供の場合は、早めに生活習慣を改善しないと取り返しがつかなくなるおそれもあります。まだ成長途上である子供はそもそも正しい自律神経のバランスを身につけていないので、大人になってから正しいバランスに戻そうと思ってもむずかしいのです。
そして不規則な生活習慣は、便秘だけにかぎらず子供の成長そのものを妨げることにも繋がります。子供を健康に成長させるためには、食事や睡眠を規則正しくとらせることが不可欠なのだとしっかり認識しておいてください。