女性は、ふつうに暮らしているだけでも男性より便秘になりやすいものです。一説によると、成人女性の慢性便秘の割合は50%以上だとも言われます。しかし、だからといって「仕方がない」とあきらめる必要はありません。
1分でわかる!!あなたの便秘タイプ診断
以下のいずれかに該当したらyesをクリック
- 最近寝不足である
- 暴飲暴食をした
- 最近野菜を食べていない
- 肉類など最近食べすぎた
以下のいずれかに該当したらyesをクリック
- 高齢者
- 多産婦
- 食事量の少ない人
- 最近運動不足である
以下のいずれかに該当したらyesをクリック
- 性別は男である
- 性格はまじめで神経質だ
- 気が弱い方である
- 几帳面である
以下のいずれかに該当したらyesをクリック
- 出産や子宮摘出手術の経験のある人
- 便が非常に硬くなる
- 水分をあまり摂らない
以下のいずれかの薬を服用している場合はyesをクリック
- 胃潰瘍の薬
- 抗ガン剤
- 制吐薬(せいとやく)
- 痛み止め
- 咳止め
- 抗うつ薬
- 抗パーキンソン剤
- 降圧剤
- 前立腺肥大症治療薬
おめでとうございます!!全て「no」だったあなたは今のところ便秘の諸症状は現れていません。ですがいつ便秘に悩まされるかわかりませんので、念のため下記の記事に目を通しておくことをオススメします。
急性便秘
弛緩性便秘
けいれん性便秘
直腸性便秘
器質性便秘
医原性便秘
便秘改善のために今すぐできること
あらためておさらいすると、女性に多い便秘の原因は「筋力不足」「食生活の乱れ(無理なダイエット)」「ホルモンバランスの変化」の3つでした。つまり、この3つの問題点を解消したり緩和したりすることができれば、便秘の改善にも繋がるということです。
慢性的な便秘は基本的に生活習慣から引き起こされるものですので、日頃の習慣を変えるだけで効果が出ることも少なくありません。
適度に運動する習慣をつける
世のほとんどの女性は筋力不足です。ふだんから意識してジムに通ったりジョギングをしたりしている人でなければ、運動の習慣をつけるだけで驚くほど便秘が改善することもあるでしょう。
「運動」というとハードルが高く感じるかもしれませんが、けっしてハードなトレーニングをする必要はありません。毎日20分程度のウォーキングをするだけでも、排便に必要な程度の腹筋は鍛えられます。朝は余裕がないかもしれませんが、たとえば会社や学校からの帰り道に一駅分よぶんに歩いたり、いつもエレベーターを使っているところを階段に切り替えたりというだけでも、一定の効果は得られるはずです。
また、適度な運動は血行をよくして自律神経を改善することにも繋がります。生理前だけ便秘になってしまうという人にも適した対策だといえるでしょう。もちろん、ダイエットを兼ねたいのであれば軽めのジョギングをしてもよいでしょう。気力がある人は筋力トレーニングと組み合わせても効果抜群です。
運動の習慣は、上で挙げた便秘の原因の3つすべてを解決する最適の方法だといえます。はじめは軽い散歩程度で構いませんので、毎日運動する習慣をぜつけてみましょう。
食物繊維の摂りすぎはNG 食事のバランスに注意
便秘がちな人が意外と陥りやすいのが、食事バランスの偏りです。「便秘には食物繊維が効く」と聞いたことのある人は多いかと思いますが、実は食物繊維をやみくもに摂るのは逆効果になる場合もあるってご存知でしたか?
食物繊維はたしかに便を滑りやすくしてくれるため、適度であれば便秘改善に効果的です。しかし多くの野菜類に含まれる食物繊維は水に溶けない性質(不溶性)をもっているため、あまり多く摂りすぎると水分を便から奪ってしまい、かえって硬い便を作ってしまいがちなのです。
そこで、海藻類やこんにゃくを率先して食べるようにしてみましょう。海藻類やこんにゃくにも食物繊維が含まれますが、こちらは水に溶けやすい食物繊維(水溶性)ですので、硬い便を作る心配はありません。
食事制限による極端なダイエットをしている人は、特に不溶性食物繊維を必要以上に多く摂りがちです。どれだけ健康によいものであっても、そればかり食べていては健康に悪影響が出ますから、常にバランスを意識するよう心がけましょう。
便秘薬に頼りすぎないこと
女性の便秘では、薬に頼りすぎて悪化させてしまうケースも目立ちます。自律神経に問題があって引き起こされる便秘は「けいれん性便秘」と呼ばれており、便秘薬は基本的に役に立たないためです。
一般的な便秘薬は、腸のはたらきを活発にさせることが目的です。しかしけいれん性便秘の場合は、腸が活発すぎて逆に便が動かなくなってしまっているため、便秘薬はよけいに便秘を悪化させかねないのです。
また、本来は便秘薬が効果的なタイプな便秘であっても、あまり頻繁に薬に頼っていると体のほうが慣れてしまってあまり効果を得られなくなります。一定期間使いつづけても改善が見られない場合は、服薬をやめて運動や食事で解決を図るようにしましょう。桃花スリムやヨーデルっ茶といった便秘茶を飲んでみるのもひとつのアイディアです。